8/27/2007

世の中というのは、思っているよりもずっとランダムな(偶然や運に支配される)世界……

ここ数ヶ月、運や偶然の作用に関する本を何冊か読んでいるが、これもそれ系のもの。ビジネスに生かすギャンブルの鉄則
ギャンブルだけでなくビジネスも実はランダムな世界に支配されているということを分かり易く述べている。成功の連続を個人的には「才能」だと錯覚してしま うようなことや、ヒット商品、成功した経営者、等々が「単なる運や偶然」以外の何者でもなかったり、運を「後付けの理由」でもっともらしく科学的に見せた り、ということは確かに世の中には溢れているのだろう。同様に、何事につけ成功する為の条件のようなものは「必要条件」ではあるが、それだけで成功すると は全く限らず、プラス運や偶然といったランダムな状況も手伝って、結果として成功する、といったことも本質を突いており、Nassim Nicholas TalebがFooled By Randomness: The Hidden Role Of Chance In Life And In The MarketsThe Black Swan: The Impact of the Highly Improbableで言及している「『私はこうやって成功した』という類の本を書いた人間と全く同じことをやっても成功しなかった人間が、実は世の中には多数存在 しているが、そういう人の話は話題にも上らないし本になることも無いから、統計の母集団から抜け落ち、成功の必要条件が過大評価される。一般的に、人間は 知っていることや経験したことが起こりうる確率を過大視し、知らないことが起こりうる可能性を極端に過小評価する傾向にある」といった内容にも通じるとこ ろがある。全般的なまとまりにやや欠ける印象を受けるが、内容的には面白い本。