7/15/2007

経営者の実力だって多分に偶然かも....企業のパフォーマンスの決定要因を巡る数々の誤謬を正す

どのような要因が企業の好業績に大きく寄与するか?を巡っては、過去25年くらいの間にTom Peters & Robert Waterman, Jim Collinsらの著書を始め等々多くのベストセラーが出たが、The Halo Effect: ...and the Eight Other Business Delusions That Deceive Managersでは、それらの立論の多くがハロー効果を始め、逆さまの因果関係(好業績の要因と言われているものは実は好業績の結果である)、相関関係と因果関係の混同、戦略というのは飽くまでも相対的優位を得る為のものであることを無視した立論、等々の誤謬に立脚していることを多くの例を交えて説きつつ本質を突いていて面白い。マネジメント分野ではJeffrey Pfeffer & Robert I. Sutton 著Hard Facts, Dangerous Half-Truths, and Total Nonsense: Profiting from Evidence-based Managementと多少趣きの似た書であり、また分野は異なるが、Nassim Nicholas TalebFooled By Randomness: The Hidden Role Of Chance In Life And In The MarketsThe Black Swan: The Impact of the Highly Improbableにも相通じる部分がある。